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つくり手紹介

陶歴

1998

 茨城県笠間市にある山源奥田製陶所に入社、社長の奥田達雄に師事轆轤(ろくろ)をはじめとする作りの基本全般のほか、釉薬、窯焚き、手びねりによる大物づくりなどを学ぶ。
2002年
 ひとり立ちするにあたってあちこち場所をさがし、群馬県上野村の嶮しくも多彩な山の自然と、地元のひとの着飾らない人情味が気に入り、民家の一角を窯場に作り直して築窯。上野村の土、山から得た薪の灰など、地元の恵みを活かして模索中です。

土で器をつくること
 私の技術はまだまだ未熟です。奥田製陶所で学んだことを基として、修練を重ねている日々です。
 陶器に限らずいろいろな工芸技術をみることはとても勉強となります。より技術を使いこなそうと自分を練磨していくことは、楽しいものです。技術を芸へ、そして道へと、追求する歩みは果てを知りません。
 私にとって最高の器のつくり手は、縄文時代のつくり手たちです。数かずの縄文土器はその姿かたちをもって、器の作り方、美の追求といった技術面以外に、たましい込めてものを作り出すことを、そして使うことを教えてくれます。
 私にとって一番の師は縄文人や世界各地の先住民族、そしてかれらが学びを得ていたこの自然界そのものです。


空土窯名づけの由来

空うごきて 風となり

風 火となれば

地もまた

水 土となる

 ヲシテ文献と呼ばれる古い書物があります。全編五・七調の詩(うた)で綴られている「ホツマツタヱ(秀眞傳)」と「ミカサフミ(三笠文)」という両書ですが、その中の「みかさふみ たかまなる あや」という詩に、この世界をつくっている五大元素のようなものがでてきます。空(うつほ)、風(かぜ)、火()、水(みづ)、土(はに) の五つがそれです。
 “天”の気から成っている空・風・火、“地”の気から成っている水・土はバランスをとって混じり合い万物が出来ている、と、中国の陰陽五行説(木、火、土、金、水)やインドの五輪(空、風、火、水、地)にも通じる考え方ですが、五行説が漢方医学でも基本理論であるように、自然のことわりのあらゆる現象を理解していくための智恵のひとつです。
 この最初の「空」と最後の「土」をとって「空土窯(うつはにがま)」の名にしました。

ほんとうの主役

 陶器をつくる時、粘土にふれるのはもちろんですが他にも焼き上げる時の炎、土や釉薬(ゆうやく=うわぐすり)を使う時に欠かせない水、炎の勢いを御する風などなど、自然界のさまざまなちからを借りています。
 焼きあがった陶器に成っているのは自然界のちから。そして器を作る私も、生きるうえで自然界の恵みを得、形や模様や色など、日々の生活のなかでさまざまなモノを思いつかせているのもまた自然界のちからです。木々の芽吹く色、風の流れ、沢の水の音、鳥や虫、鹿たちの声・・・
 そして、うつわとはうつほ()の輪。中身を入れることのできる空(から)のもの。

 この中に、料理や花や、いろいろなおもいを入れてもらって初めて器が活きはじめます。

 私の住む上野村の山々のちからを、器を通じてみなさんに伝え、毎日を楽しくおくる糧となっていただければ幸いです。



連絡先

うつはにがま

空土窯

代表 柴ア徹之

(柴崎徹之 しばさきてつゆき しばざきてつゆき shibasaki tetsuyuki)

住所 群馬県多野郡上野村大字野栗沢163

電話・ファックス 0274-59-3107

Email:utsuhanigama@okutano.net



お詫びと訂正

本文中
「秀眞傳(ほつまつたえ)」と「三笠文(みかさふみ)」
という両書ですが、
その中の「たかまうた」という詩に、』
という文章がありましたが、
これは「たかまなる あや」の間違いであるとの指摘を
研究者の方からいただきました。
また本来漢字を使わぬ書物であるので、
漢字表記を主にもってくるべきではないと考え
参考として括弧内に表すことにました。

この文献をいにしへから伝えてくれた先達と
真摯に研究している皆様にお詫びし、
ヲシテ文献について
正しい知識と認識をもっていただけるために
訂正いたします。
2006年12月21日  柴ア徹之

ヲシテ文献は「ヲシテ」と呼ばれる
やまとことばにふさわしい独特の文字で綴られており、
本来ならばそのヲシテを使って表記したいのですが、
現在私のパソコン技術では出来ませんので、
平仮名と片仮名をもって表記しています。
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